つきいちシネマ6月上映会「ワンダーランド北朝鮮」座談会 その3

2019年06月18日
今月15日、16日上映した「ワンダーランド北朝鮮」最後の座談会の様子を、スタッフ晶子さんが書き起こしてくれました。

つきいちシネマ6月上映会「ワンダーランド北朝鮮」座談会 その3



最後の上映の懇談会の内容をシェアします。
相変わらずうまくまとまりませんが、よければご覧ください♪

・タイトルがキャッチーだった。原題(My brothers and sisters in the north)のままだったらお客さまが来ないかも…。配給会社がうまかった。

・引き込まれてしまった。。。そこに住んでいる氣持ちになった。引力が強かった。

※ここでまたつきいち発起人まさこさんから補足情報
監督は映画を撮る前に4回事前に訪問。5回目6回目で映画を撮った。
政府当局に撮りたい対象を伝えた。「若い人」「地方の農村」「工場で働く人」
そこで案内されたのが、映画に出てきた人たち。

・昔の日本みたい。みんな愛国心があっていいな。最近は「ウヨ」と言われてしまうけれど、自分の国なので愛国心は大切。
みんなで協力しあっていていいなと思う。
日本は自殺者も多いし、精神的にくらっている人が多い。

・肉体労働者は与えられることをする、知識労働者は体制に疑問をもつ、現代社会は知識労働者が増えることで悩みも深くなる。
プールで働いている人は知識労働者。「統一されたら暮らしがよくなる」と言っていた。

・もうちょっと意外な面が見られると思ったが…。

・笑顔がすれていなくて純粋

・監督は統一への思いがあったのだろうか。同胞として受け容れられていた。
→通訳を介せずに話ができることは大きい。もともと同じ民族。

・やっぱりプロパガンダ映画だと思った。サッカー学校の子どもの家庭は、きっとごはんも満足に食べられずテレビもないのだろう。
出て来た農家も、いいところの農家。いいところばかり撮られている。
→普通の人なのか?役者さんもいるのではということまで考えたり。
→自分は日本で放送されるテレビのニュースを信じていない。本当に餓死者がいたりみんな貧しいのだろうか?
→情報統制がされている中で、牛が荷車を引いていたりする映像も。これが本当の姿(それでもましな方)だと思う。

・なにが本当で本当でないか、批判的な見方をすることが大切。どこにあっても不都合なことは隠そうとする。

・生活がシンプルで、迷う機会が少ない。環境で幸せは変わる。
いい部分を撮ってるとしても、だだ漏れしているイヤそうな表情😁
使命感が生まれやすい。神様の対象が違うのかな。ある意味一神教「机を愛と呼ぶ」など。
・画家は日本で言えばセクハラだよね。あの部分がカットされなくて、別のところがカットされるんだ。

・見始めてすぐ、先ほどの一神教という話ではないけれど、4月以降の天皇(上皇)を讃える日本のニュースと重なった。他の国の人たちは同じように見たんだろうな。
→安倍総理がトランプ大統領に「新天皇即位はスーパーボールの100倍重要」と発言したことなど

・幼稚園の未満児が自然でよかった。3歳児くらいから見事に教育されていた。2才と3才の間に大きな壁が。
すべて「将軍様のおかげ」というように聞かされ続ける。批判なんて感じる芽も出ない。

・歌のステージを見ている客席の中に、客に指示を出す人が写っていた。

・女性たちのインタビューでパートナーとのなれそめを聴くが、監督は「政府の方の口利きで…」というような答えを期待していた?

・みんな「いいとこの人」ばかりでしょう。
→本当にあとは貧しいんですか?
→いい暮らしはウソではないけれど、やっぱり割り引いて考えないと。

・メタンガスは、あのままだと爆発する氣がする。。。
→太陽光パネルも、あの1枚で15日分とは…。
→消費電力が少ないとはいえ…。

・全体的に映画として長かった。

・北朝鮮国内の人は、勝手に移動できない。通行証が必要。
平壌へ行くのも、あこがれ。
→日本の江戸時代くらいの感覚かな?

・日本にないものをここに見る。
・もし観光に行ったら、善悪の判断がつけにくいと思う。ここにいる時はおかしいと思うけれど、向こうに行ったらおかしいと思えないだろう。さらに帰る時にキツいだろう。

ここでまたスタッフから。
2日間の上映を終えて
「北朝鮮の生活にあこがれをもつ人、批判的な意見が出なかったことに不安を覚えた」と。
→批判めいたことを言ってはいけないと思う人もいる。
どの部分でその人が語っているか、見極めながら聴く。
→模範回答をすることに小さい頃から慣れている。
「批判的意見を出してもらうにはどうしたらいいでしょう?」と会場のみなさんに質問する場面も。

そのほか、右傾化する世界の話。EUやヒトラーについても盛んに意見が交わされました。

最後の「批判的意見」に関しては、とても感じるところがあり、わたしも家へ帰ってからたくさん考えています。

来月は、「ラブ・アニマル」の活動の一環で、無料上映です。
8月は「ホタルの川のまもりびと」に決定!
こちらもぜひいらしてください。



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Posted by かぜや at 16:19│Comments(0)座談会
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